目次
有料老人ホームの3つの種類のうち、棟数が20棟弱ととても少ないのが、健康型有料老人ホーム。
健康型有料老人ホームってどんなところ?
棟数の少ない健康型有料老人ホーム、いったいどんな特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか。
健康型有料老人ホームの特徴は?
健康型有料老人ホームというのは、家事の手伝いなどのサポートを受けることができ、日常生活を楽しく送るための設備が充実している施設です。この施設も主に民間事業者によって運営されています。入居者として、基本的に自立(介護認定なし)あるいは、要支援状態の高齢者を受け入れており、入居者の介護度が上がった場合には退去することとなります。この施設は、ほとんどの家事を施設にいるスタッフに依頼することができ、生活を楽しむための図書室、シアタールーム、スポーツジムなどの設備が充実しています。
健康型有料老人ホームに入居する際に、たいてい、初期費用である入居時一時金と月額利用料が必要になってきます。施設の場所や地域、設備やスタッフの充実度合いによって、初期費用は0~数億円、月額利用料は10~40万円程度と、施設によってかなりの差があります。
入居可能な人は、基本的に自立した人となりますが、施設によっては「伝染病など他の人へ影響を及ぼす疾患がない」とか「身元を引受けてくれる人がいる」などといった、独自の入居基準を設定している施設もありますので、入居条件の詳細については施設に問い合わせましょう。
健康型有料老人ホームの設備については、入居費用に対応して様々です。基本的な設備として提供される居室、食堂、共同リビング、共同生活室といった場所のほかに、施設によっては理容室・美容室や医務室、キッチンやコンビニのような売店なども設置されているところもあります。
施設によって特に違いが大きいのは、居室と共同生活室の仕様です。居室内にはトイレ・浴室・キッチンなどの設備が設置されていますが、間取りや広さは施設によって様々です。それから、共同生活室としては、カラオケ・園芸・アトリエ・麻雀卓・図書室などの趣味に関わる設備、フィットネスジム・プール・温泉などの健康に関わる設備、その他にも、ゲストルームやゲスト向けの駐車場なども備えているところがあります。
健康型有料老人ホームのメリットは?
健康型有料老人ホームのメリットとしては下記の2つがあります。
- レクリエーションや設備が充実
- 外部の医療機関と提携
健康型有料老人ホームの良いところの1つは、レクリエーション、イベント、行事などがかなり充実しているという点です。施設の外へ出かけてのイベントも多く、花見や観劇など行われています。新しい趣味や趣味の合う新しい人と出会うこともあるでしょう。健康型有料老人ホームの設備は、入居費用に応じていろいろ違いがありますが、基本的な設備である居室、食堂や共同リビングなどといった場所以外に、施設によっては美容室や医務室、キッチンや売店なども設置されているところが多いです。また、カラオケ・園芸・アトリエ・麻雀卓・図書室などの趣味の設備、フィットネス用具・プール・温泉などの健康設備、ゲストルームや駐車場などを備えている施設もあります。
多くの施設が近隣の医療機関と提携していますので、定期的なメディカルチェックなど必要に応じて診断・治療を受けられるようになっています。
健康型有料老人ホームのデメリットは?
健康型有料老人ホームのデメリットとしては下記の3つがあります。
- 入居一時金や利用料が高い
- 要介護度が重度になると退去
- 人間関係がこじれることも
健康型有料老人ホームに入居する場合には、たいてい初期費用と月額利用料が必要になりますが、施設の場所や地域、設備の充実度合いやスタッフの質・量によって、初期費用は0~数億円、月額利用料は10~40万円程度とかなり差が大きいです。ちなみに健康型有料老人ホームは一般的に、入居時に必要な一時金の額が高めに設定されています。
元気で健康であればとても楽しく過ごすことができそうな健康型有料老人ホームですが、介護が必要になった時が問題になります。軽度の要介護状態であれば、外部サービスを利用して対応することも可能です。でも、もし要介護度が重度になったり、日常的に医療ケアが必要になったりした場合には、基本的に退去しなければいけません。施設内も一応バリアフリーになっているところがほとんどですが、介護を目的として設計されているわけではないことを頭に入れておきましょう。そのため、お風呂やトイレが使いやすいかどうか、バリアフリーかどうか確認しておきましょう。
さまざまなイベントが催されることで、他の人との交流が盛んになりますので、それに伴い人間関係もややこしくなってしまわないともかぎりません。とくに、健康型有料老人ホームは、元気で健康な高齢者ばかりですので、そのエネルギーが良い方向以外に向くこともありえるでしょう。そのため、一人で悠々自適に暮らしたい方には、必ずしもおすすめしづらいのが実際です。
健康型有料老人ホーム説明のまとめ
いかがでしたか?有料老人ホームの中で健康型が占める割合は、全体の1%以下と極めて施設数が少なくなっていますが、入居一時金が高額なこともあって入居者も限られるため、条件さえ合えば入居できないわけではありません。入居を希望する場合には、上記のメリット・デメリットを頭に入れて、施設に条件を確認したり、実際施設に見学に出かけてみてはいかがでしょうか。
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