特別養護老人ホーム(特養)の特徴とメリット・デメリットとは?

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要介護認定で、「要介護3」から「要介護5」と特例の「要介護1および2」の方が入居し、介護保険を利用したサービスを行っている施設のことを「特別養護老人ホーム(特養)」と呼んでいます。

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「特養」はどんなところ?

「特養」では、施設介護サービスの計画に基づいて入浴や排泄、食事などの介護のほかに日常生活上のサポート、身体の機能訓練指導、健康管理などを行っています。原則として終身に渡って介護が受けられる施設です。

特別養護老人ホームの特徴は?

「特養」は、介護老人福祉施設とも呼ばれ、公的な介護保険施設の1つで、民間で運営されている有料老人ホームなどと比べて費用が安いのが特徴です。「特養」には従来型とユニット型の2つのタイプがあり、従来型は4人部屋が多く施設全体で介護を行いますが、2002年に制度化されたユニット型はすべて個室となっており、10人程度を1つのユニットとして管理し、介護を行います。ユニット型が導入された背景は個人のプライバシーを尊重し、小人数単位にすることで、家庭的な雰囲気の中で個別のケアを充実させることを目的とされています。

「特養」への入居条件は、基本的には介護認定を受けた方で、要介護3から5までの認定を受けている65歳以上の方を対象とした施設です。また、例外的に65歳未満の方でも、身体的または精神的な障害で、日常生活を営むうえで第三者の手が必要であること、自宅では適切な介護サポートを受けることができない方も対象となっています。そのほかの入居条件としては「入院する病態ではないこと」「伝染させる恐れのある病気をもっていないこと」も挙げられます。入所には、各行政が行っている入所判定審査会が行っている判定審査があります。その際、上記の状態が継続していることが入所条件となっています。

「特養」のおもな運営母体は、地方時自体などの行政と社会福祉法人です。したがって、民営の有料老人ホームに比べると、安い費用で入居できます。サービス内容も各施設によって異なります。ご家族や第三者の方は、契約前必ずサービス内容の確認をすることをおすすめします。入居者は介護認定を受けているため、費用等は介護保険の対象となっています。また、要介護度にあわせて国が定めているサービス料金があります。施設によって大差はありませんが、保険外のサービスもあるので注意が必要です。

食事は別料金で設定されているケースが多いようです。
例えば、食事制限があり、個別メニューで対応が必要な場合は、別料金がかかることがあります。しかも、専門員のアドバイスや相談にも別料金が加算されることがあるので注意が必要です。料金の目安として、1か月2~4名部屋で7~8万円、個室で9~10万円、新型ユニット個室で12~13万円(すべて食事込)となっています。さらに、施設の設備や施設内での居住空間によっても料金が変わります。

「特養」は、老人福祉施設としては古くからある一般的な施設です。ただ、介護サービスがさまざまな広がりを見せる今、「特養」のメリットとデメリットはどんなものがあるでしょうか。

特別養護老人ホームのメリットは?

  • 入居費用が安い

「特養」のメリットはまず入居費が安く設定されていることが多いです。多額な入居一時金の必要がありません。急に入所しなければならなくなった場合でも、お金がなくて入れないという事態に陥ることはまずないでしょう。運営母体も行政や社会福祉法人ですので、公共性が保たれ良心的な費用で利用することができます。

  • 「ショートステイ」の部屋が用意されている

また、介護する側(介護者)のメリットではありますが、「ショートステイ」できる部屋が用意されていることが挙げられます。例えば、「ショートステイ」は介護者が冠婚葬祭や一時的に介護ができない状態になったときに利用することができます。さらに、介護者の精神的肉体的の負担を軽減させるという役割も担っています。

特別養護老人ホームのデメリットは?

  • 安いゆえに人気

リーズナブルに入居できるということで人気があるだけに、つねに入居希望者が待機しています。「何年もの入居待ちは当たり前」というように、入居しづらいのが最大のデメリットといえるでしょう。

  • 介護度が高くないと入居が難しい

また、「特養」は要介護度と緊急性が高い方が優先されます。要介護度が低い方は入居が困難なようです。それから、古い施設ほど大部屋が多いので、相部屋になってしまう可能性も高いです。でも、施設の効率運営のため、大部屋が多いのも現実。「個室」を希望していると、入居がより難しくなるようです。しかし、「特養」は費用が安くて、緊急対応もしてくれる人気の施設ですので、入居しづらいのは仕方がないことかもしれません。

特別養護老人ホーム説明のまとめ

介護サービスの内容は、ケアマネ(ケアマネージャー)が計画を立ててくれます。その計画に従って、介護スタッフはじめ施設スタッフがサービスを提供してくれるので、安心して預けられます。最近では余暇の時間を使って機能訓練やリハビリメニューを実施してくれる施設も増えています。要介護度が高くならないよう現状維持と、健康寿命の維持ができているという成果も見られます。介助からリハビリまでさまざまなことをしてくれる施設という点では、「特養」のメリットは大きいのではないでしょうか。

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